■SAP R/3導入におけるアドオン開発

2005年9月、イートンは世界各国にサプライチェーンを展開するＡ社の各工場へのSAP R/3導入プロジェクトにおけるSD（販売管理）、MM（在庫/購買管理）、PP（生産管理/計画）、QM（品質管理）に関するアドオン開発を担当しました。「5年ほど前にも、同じお客様の別の工場でのSAP導入を経験していたこともあり、今回のプロジェクトにも前回の経験やノウハウを活かすことができればと考えていました」（田中）
当社は、2000年7月からSAP R/3業務に取り組み、数々のプロジェクトを手がける中で豊富な知識とノウハウを培ってきました。SAPのようなパッケージにおいて、お客様の求めるシステムを適切な形で具現化するためには、機能やインターフェイスに関する理解が不可欠。今回のプロジェクト受託に至る背景にも、長年にわたってＡ社のシステム構築を担い、業務内容も熟知している当社ならではの強みがありました。そのため、開発における知識・技術と、業務内容に対する理解という両側面から、お客様の課題解決に取り組むことができたのです。

■豊富な知識・技術とノウハウで業務改革に貢献

R/3導入プロジェクトにおいては、各モジュールの要件が形になる頃に標準のパッケージでは足りない機能などが切り出され、アドオン開発の工数見積が行われます。さまざまな仕様変更が発生したこともあり、今回のプロジェクトは5年前の案件に比べて厳しいスケジュールで進行しました。「限られた納期の中でお客様の求める品質レベルまでいかに近づけていくか。責任をもって納期と品質を守ることが、私たちにとって一番の課題でした」（田中）
プロジェクト成功は、納期と品質の保証に対する各メンバーの意識が大きく左右します。社員一人ひとり、そして全社的に顧客を大切にする高い意識が徹底されている点も当社のサービス品質を高めています。さらに当社では2005年にISO9001を取得し、品質管理についての明確な社内規定を設定。設計、開発、納品など各プロセスにおける詳細なチェック項目に基づき、製品やサービスの品質向上を図っています。今回のプロジェクトでは、SAP R/3にて再構築されたお客様の基幹システムに、業務プロセスに応じた機能を拡充することで、作業効率向上、自動化による作業時間の短縮などの業務改善に貢献することができました。イートンはこれからも経験に基づいて蓄積された豊富な知識とノウハウをもとに、お客様に信頼されるパートナーとして高度なビジネスソリューションを提供していきます。